働き方改革・ウェルビーイング経営コラム・レポート

イベントレポート

【イベントレポート】「若手社員を育成する力向上」実践ワークショップ【後編】

新潟市では、市内企業の学び合いや事例の共有、交流を目的とした「企業間ネットワーク」の構築に取り組んでいます。そうしたネットワークづくりの第一歩として、今回は「若手社員を育成する力向上」実践ワークショップを開催しました。

このレポートでは、2025年2月21日に行われた2日目の様子をお届けします。

 

1日目はこちら(リンク)

 

概要

「若手世代との世代間ギャップがあり、どのように接したらいいかわからない」

「これまでの指導方法では、最近の若手社員が一人前に育たない。定着しない」

「現場では余裕がなく、丁寧な指導ができない」

上記のような「若手社員の育成に関する悩み」を解消し「若手社員が仕事への責任感を持ち、主体的に取り組むようになること」を目指して、以下のカリキュラムでワークショップを行いました。

 

前回の振り返りと近況の共有

2日目の会場は新潟市中央区、新潟駅に直結するプラーカ3内にある「NINNO3(ニーノスリー)」会議室。さまざまな学びを提供し交流する施設ということで、学び合いや交流を目的とする今回のワークショップにぴったりの会場でした。

講師は1日目と同じくグローリンク株式会社代表取締役・中藤美智子氏に務めていただきました。

講師の中藤美智子氏

参加者は「1週間前にワークを行った仲間同士」ということもあり、はじめから和やかな雰囲気でした。

談笑する参加者

2日目のスタートは前回の振り返りと近況報告から。お話しいただいた内容から、一部抜粋してご紹介します。

 

「若手社員の変化に気付いて声かけを行い『あなたのことを気にかけていますよ』と伝えるように意識しています」

「来週、派遣社員の面談をすることになりました。相手の話をよく聴くようにしようと思っています」

 

前回のワークショップから1週間。早くも一人ひとりの意識・行動に変化が起きているようでした。

前回の振り返りを行う参加

 

指導方法のケーススタディ

振り返りの後はいよいよ実践型ワークです。1つ目のワークでは「教育係を任された社員として、新入社員にどのように関わるか」を、提示されたストーリーをもとに考えてもらいました。

個人ワークに取り組む参加者

各自で考えをメモしてもらった後に意見交換を実施。以下のような意見が出てきました。

 

「質問がないからといって、そのまま何もしないのは良くないと思います。質問しやすい関係づくりが必要なのではないでしょうか」

「その人に合わせたフォローを行うためにも、もっと新入社員の個性を詳しく知るようにした方が良いと思います」

 

グループワークで発言する参加者

講師からは「報告・連絡・相談がしやすい関係づくりは大切ですね。その上で、新入社員と話す機会を持ってもらいたいと思います」とフィードバックいただきました。

話す内容は以下の(1)から(4)で「とくに(1)が重要で『なぜできないのか』と、問題追求から入ってしまわないようにしましょう」というお話がありました。

 

(1)部下が「現状をどう捉えているか」を育成者が確認する

(2)部下に「つまずきの背景・要因」を考えさせる(育成者はサポートする)

(3)部下に「うまくいくために必要なこと」を考えさせる(育成者はサポートする)

(4)部下に「うまくいくために必要な具体的行動」を考えさせる(育成者はサポートする)

 

部下への指導・育成プロセスを説明する講師

 

2つ目のワークでは「入社2年目で評価の高い社員がやる気をなくしてしまったとき、どのように関わるか」について、提示されたストーリーをもとに考えてもらいました。参加者同士でディスカッションを行うと、以下のような意見が出てきました。

「困っていることがあったら話してほしい、と伝えても話をしてもらえない状態なので、雑談などのコミュニケーションを取りながら、まずは話してもらえる関係を作りたいと思います」

「難易度の高い仕事を任せた、というストーリーでしたが、その仕事について本人がどう思っているかを聞いてみたいと思いました」 講師からは「部下のやりたいこと、できること、果たすべき役割など、たくさんのことを想定いただきました。部下が抱えている問題は1つではない可能性があります。まずは部下の背景をよく知ることが大切です」とのこと。部下の背景を知るためのヒアリング項目をご紹介いただきました。

部下の背景を紹介するスライド

 

若手社員への指導・育成方法の実践

休憩の後、講師から「部下の成長を支援するマネジメント」「目標管理・振り返り・フィードバックの方法」「質問の種類」「効果的な質問・声かけの具体例」「振り返り面談のステップ」についてお話しいただきました。

講義を受ける参加者

そして、いよいよ最終ワークへ。2人1組で上司役と部下役になりきり「振り返り面談のロールプレイング」を行いました。

課題として提示されたスライド

ロールプレイングが終わると、部下役の人から上司役の人にフィードバック。「悩みについて、もう少し突っ込んだ質問をしても良いのでは」「気にかけてくれていることが伝わってきて、相談したくなりました」など、感じたことを伝え合いました。

2人1組で「ロールプレイング」を行う参加者

ロールプレイングの後、全員で振り返りを行うと参加者からは以下のような意見・感想が出てきました。

 

「部下の話す単語一つひとつに意識を向けることで、より深く理解できるのでは、と気付きました」

「これから部下の面談を予定しているため、事前に練習できて良かったと思います」

 

実践に近い形でワークを行ったことで、実際の面談をイメージできたようでした。

全てのワークを終えた後、今回のワークショップ全体について「学んだこと」「明日から実践すること」を参加者に振り返ってもらうと、以下のような声が寄せられました。

 

「ワークショップで若い人の考え方を知ることができました。一人ひとりに気を配り、若手社員が働きやすい環境を作っていきたいと思います」

「ロールプレイングを行ってお互いにフィードバックし合ったことで、現場でも実践できそうな気持ちになっています」

「新卒・中途の採用後研修を担当するときにも、学んだことを活用したいと思っています」

 

講師からは最後に「若手社員が『その会社にいる意義』を見つけられるように支援できると、辞めにくくなると思います」と今後へのアドバイスをいただきました。

全カリキュラムを終えて、参加者それぞれ、若手社員の育成についての学びがあったようでした。

若手世代の価値観や若手社員との関わり方の基本を学んだワークショップ1日目についてもレポートしています。ぜひご覧ください。

 

1日目はこちら(リンク)

 

新潟市では今後も働き方改革やウェルビーイングをテーマとしたセミナーの開催や、企業間のネットワークづくりに取り組んでいきます。ぜひ、働きやすい職場づくりにお役立てください。ご参加をお待ちしております。