(企業向け情報)働き方改革情報
令和3年度 新潟市健康経営認定
全国健康保険協会新潟支部特別賞
株式会社 博進堂
新潟市東区木工新町378-2 TEL 025-274-7755/FAX 025-274-7679
印刷業(社員数142名)
主な取組
- 社員対象者全員が協会けんぽの特定保健指導を利用
- 健康に配慮した食事をテイクアウトでも提供
- 健康アプリの利用を推奨 など
自己管理と組織の力で心身の健康を守る
導入のきっかけ
「当社は令和3年に100周年を迎えました。 創業期から昭和中期までは住み込みの従業員がおり、健康に配慮した食事を私も共にしていました」と清水伸社長。
また、冬の繁忙期には温かい食事を食べてもらおうと、 3代目社長 (現社長の母)が率先して炊き出しを行なっていたという。
その3代目社長の思いは経営部に受け継がれ、スタッフの発案による社員食堂が平成12年に誕生した。 栄養や減塩に気を配ったヘルシーメニューは従業員に好評で、健診でも脂質異常症の改善などで効果が現れたことから、健康経営認定制度に応募したのが 「健康経営」の始まりだった。
主な取組と成果
同社は昼定食を300円で食べられる他、繁忙期には夕食が無料で提供される。
「野菜を多く取り入れた献立は、 社内の調理担当が考え、食堂脇の厨房で作っています。 夕食用にテイクアウトもできます」と清水隆太郎専務。 共働き世帯や介護をする従業員の家事の負担軽減にもつながっている。
また、同社では、 会社方針に基づき年間目標を自分で定め、自己管理していく「MBO制度」を導入し、その中でワークライフバランスの目標も掲げている。 「自分にとってのワークライフバランスとは? ストレスを溜めないためには? をまず自分で考え、行動するよう促しています」と清水社長。
同社ではMBOの月次報告の他、自己申告書、健診、 ストレスチェック、さらにはタイムカードによって、一人ひとりの状況把握に努めている。 「気になる従業員がいたら本人に声をかけ、 場合によっては産業医や産業カウンセラーを紹介しています。 健診結果の社内の傾向などは、各部門から選出された安全衛生委員に報告し、対策を考えてもらっています」と清水専務。 現場に即した対策を練るための情報共有を大切にしている。
その他、同社の特徴の一つに40歳以上の特定健診受診率100% が挙げられる。 協会けんぽの特定保健指導も各自が保健師から直接アドバイスがもらえるよう、経営部がタイムスケジュールを組み、必ず全員が利用できるようにしている。 初回面談では保健師から生活習慣改善プランが提示され、その後も定期的に電話などで本人に寄り添ったアドバイスを受けている。
今後の展望
「従業員の健康が経営資源です。 心身共に健康であるためには、 “一人にさせない”こと。 日常的に助け合い、話し合いができる風土づくりを強化していきたいです」と清水社長、 「ここで働きたいという人が健康や家庭の事情で会社を退くことがないよう、福利厚生や関連する制度を充実させていきたいです」と清水専務は話している。
従業員の声
ウォーキングアプリで、 健康意識が向上
同社では安全衛生委員の呼びかけで、 「にいがたヘルス&スポーツマイレージ」 (新潟県の健康・ウォーキングアプリ) の利用を推奨している。
「歩数以外にも、 体重や血圧などが記録でき、健康管理を行うことでポイントが貯まるのもモチベーションアップになっています」 と、 アプリを活用する制作部の錦澤さん。 ウォーキングの時間が割けない繁忙期も体重の記録は欠かさず、「日々体重をチェックするだけでも健康に対する心構えが違ってきますね」と話す。